借金と宗教とディスコと、私の人生
- 2026.05.10
- 日記
小さな幸せを積み重ねるということ
人の人生は、どんな家庭に生まれるかで大きく変わる。
私の家は、決して安心できる家庭ではありませんでした。
祖母が亡くなったあと、父は仕事を辞め、宗教活動にのめり込んでいきました。
幼い弟や妹もいる中で、家計は母に任され、家の中にはいつもお金の不安がありました。
母は、私が子どもの頃からずっと「お金がない」と言っていました。
祖母が残してくれた不動産もあったのに、借金を重ね、結果的に大切なものは人の手に渡っていきました。
私は高校へ行くお金もなく、望んだわけではない全寮制の新興宗教の教えを学ぶ高校へ行くことになりました。
そこには、教えとは別のところで世の中が回っている現実もありました。
あまりにも嫌になり、高校2年の時に学校を抜け出しました。
その後、家に戻ってアルバイトをしながら夜間高校へ通い、17歳の時に時給の良かったディスコでアルバイトを始めました。
18歳になってすぐDJを始め、そこから私の人生は大きく変わっていきました。
その後、私はCADを学び、設計の仕事に就きました。
決して順風満帆な学歴ではありませんでしたが、自分なりに学び、国家資格も2つ取得しました。
人生は、学校の肩書きだけで決まるものではない。
どんな環境でも、自分で前へ進もうとする気持ち次第で、人は変わっていけるのだと思っています。
振り返れば、親の借金や不動産の問題、住宅ローン、固定資産税、相続放棄など、普通なら子どもが背負わなくてもいいものを、ずいぶん背負ってきたと思います。
正直、親をきれいごとで語ることはできません。
感謝だけでは片付けられないものもあります。
でも、それでも私は今、結婚し、住む場所があり、車にも乗り、音楽を続けることができています。
大病もしましたが、今もこうして生きています。
だから最近、強く思うことがあります。
人は「ない」「苦しい」「無理だ」とばかり言っていると、心までそちらへ引っ張られていく。
逆に、小さなことでも、
「今日は助かった」
「今日は美味しかった」
「今日はラッキーだった」
「この人と出会えてよかった」
そう感じる癖を持っていると、不思議と人生の流れは少しずつ変わっていく。
もちろん、努力だけではどうにもならないこともあります。
人生はそんなに簡単ではありません。
それでも、自分の心の向け方だけは、自分で少しずつ変えることができる。
私にとってディスコやDJは、単なる仕事や趣味ではありませんでした。
あの家庭の空気から抜け出し、自分の人生を取り戻すための場所だったのかもしれません。
どん底の中にも、小さな幸せはある。
その小さな幸せを見逃さず、ひとつずつ積み重ねていく。
人生は、案外そういうものなのかもしれません。
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